◎岡山の”温かさ”は応援者気質の強さからくる






前キャプテン岩政大樹氏も言及していましたが、岡山のサポーターは”温かい”と言われます。
おそらくはファジの黎明期を支えた先人たちの組織的ブーイングをやらない姿勢が起点になっているんだろうと思いますが、この考え方がほかのファジサポにも影響を与えて相当に広まっていますよね。これは素晴らしいことだと思います。
このことが実に象徴的ですが、岡山のサポーター全体として持っている”温かさ”は、応援者気質の強いサポーターが多いことに理由があるのではないか?と思うんですよね。自分も何十人とファジサポさんと会話を交わしてきましたが、それを思い出してみても応援者気質の強いサポーターさんのほうが圧倒的に多いなと感じます。声が大きい集団が空気を作りますから、これが岡山の空気なんですよね。
もはや岡山スタイルと言ってもいいこの姿勢は、年を重ねるごとに強化され、支持するサポーターもかなりの数になっているんじゃないかと思います。すごく気がつくのが遅かったけど・・・・俺めっちゃマイノリティだったんだなと・・・笑
まわりみんな応援者気質強いサポーターなのに、一人観客気質が強い奴がああだこうだ言うみたいな構図だったのかと思ったり。本当はネガティブなことや選手や監督やチームに対して批判的なことをもっと自由に言いたい人も少なくないと思うんですが、そういう人を見つけては叩いて黙らせてしまうような空気が岡山にはあるなあと。それはいいことじゃないと思う。
岡山のスタイルは応援者気質の強いどんな時も支えるスタイルで、それは大きな恩恵ももたらしていると思います。しかし、それが唯一絶対に正しいルールというわけではない。みんなが従わなければならないマナーでもないんですよね。
ただ事実として、岡山で一番大きい声で”らしさ”のレベルまで根付いているのも間違いない。







◎岡山の”温かい”スタイルのいいところ






こうした岡山の”温かさ”にはいいところもわるいところもあります。
まず、一番いいところは試合の後の空気が悪化し過ぎることを防げることだと思います。
SNSなどをみているとよくわかりますが、ネガティブな感情は広がりやすく大きくなりやすい傾向があります。
とりわけ、フラストレーションに対する怒りなどはその傾向が顕著で、雪だるま式に大きくなってしまう事があります。
これに対し、ブーイングを組織的に行わないでいることやふがいないときこそ支える岡山スタイルは炎上を未然に防ぐストッパーとして実によく機能しているなあと思っています。だってさ、岡山でサポーターの怒りが爆発してバス囲んでしまえ!とか想像できないでしょ?そういうレベルまでボルテージが上がりきって手が付けられなくなることはちょっと考えにくいですよね。またこれに関連しますが、試合の空気が悪化しないので新しいお客さんが馴染みやすいのは間違いないでしょう。そら毎試合のように怒号が飛び交うスタジアムなんかだと新しいお客さんが定着しやすいわけがないですもん。岡山がJリーグにくる以前からお客さんが順調に伸びていった要因の一つとして、この岡山スタイルのもたらした貢献度は実に高いものであっただろうなと推測します。あえて言っておきますが、このスタイルはお客さん集めに苦労するほかの地方クラブにも自信をもっておススメできるすぐれものであります。






◎岡山の”温かい”スタイルのわるいところと岩政大樹





一方、悪いところはリアクションが同じであるがゆえに観客としてどう感じたかメッセージ性が弱いところです。
無論選手や監督もサポーターが満足しているのかは気にしてくれていると思います。感じ取ってくれているかもしれない。
試合はいいときもわるいときもありますし、悪いとき「今日はよくなかった」ことを選手にもっと伝えていいと思うんですよ。
しかし、常に拍手で迎えることはいつも同じメッセージしか発してないのと同じだなと思うんですね。


そしてもう一つは勝ちにこだわる厳しさの物足りなさの部分。
よく”厳しさ”を示すことがなんの応援になるんだよ!?って怒っている方がおられますが、厳しさは大事ですよ。
スタジアムが選手の甘さやぬるさを許さない空気を持っていることはとても大事なことです。
サッカー選手といえどもプロ契約したからといって”はいバリバリのプロ意識を持った選手の出来上がり”ってわけにはいきません。
やってるつもりでもぶっちゃけ追い込み切れなかったり。なんとなくここまでやってりゃまあいいかなと妥協してしまったりそんなの普通にありますからねえ。そういう部分が本番であるゲームに出てこないようにしたかったのが岩政大樹の2年の取り組みだったのではないでしょうか。
彼は紳士なのでサポーターの領分にずけずけと足を踏み入れることはせず、岡山のスタイルを尊重してくれましたが、(自分は彼が来ると知ったとき、勝ちを追求する厳しさをめぐってファジサポと衝突することになるかも??とワクワク、ゲフンゲフンしていました)最近出た元鹿島監督の石井正忠さんとの対談の中で、
岩政「鹿島は最初の時点でジーコが勝負に対する厳しさを伝えましたが、岡山はその部分がまだまだです。



すごく温かいがゆえに、甘んじてしまう空気があるんです。」




と言っています。
岡山の温かさに選手が甘んじて勝利に対して厳しく追及していくことができなかった、と。
これに対してサポーターはどうすべきか?もっと議論されるべきではないでしょうか。
サポーターで何とかできる部分の話でもありますからね。
もう一つだけ岡山が擁した偉大なキャプテンの言葉を引用させてもらいたいと思います。
こちらは岩政大樹のブログの中の「サポーターの声」というエントリからです、



”サポーターの皆さんが喜ぶプレー、サポーターの皆さんの期待、サポーターの皆さんの望み、サポーターの皆さんの落胆。それらはサポーターの皆さんに囲まれたピッチの中で、はっきりと感じることができます。

サッカー選手はサポーターの皆さんがいらっしゃらなければ成り立たない仕事です。サポーターの皆さんのことを少なからず意識してプレーしています。皆さんの思いは確実に届いています。

届いているのは言葉ではなく、思いです。言葉はごまかせても、思いはごまかせません。応援するチームに本当に優勝してほしい、そして本当に優勝できると思っているか。応援するチームにどんなサッカーをしてほしいと思っているか。その日の結果に満足しているか。そのプレーに満足しているか。全て言葉からでなく、スタジアムの空気から感じています。

だから、本当の意味でサポーターの皆さんはチームの先行きを決める存在なんだと思います。だから選手にどんどん期待してください。プロの選手に言い訳は必要ありません。ベテランだろうが若手だろうが、調子が良かろうが悪かろうが、試合に出れば結果を出さなければいけない世界に私たちは望んで生きています。”





選手・監督に自分たちはここまで行きたいんだと目標到達地点を示すのはサポーターであり、選手は期待を背負ってそこに近づいていく存在であるということですよ。これを読んで「俺あのときほんとにファジはJ2優勝できる!と思っていただろうか・・・・」と思いました。周りの人たちはどうだったろう心からこのチームは優勝すべきチームという思いを持っていたろうか。だいぶいいところまではいっていたと思うけど・・・とは思うんすよ。でもそれだとやっぱ6位なのかもなあとか思ったりね。
岡山の温かいスタイルは選手の出した結果を受け入れるというものであり、目標や期待を主体的に発していくことが少なすぎる。
岡山にないものはこういうところなんではないか?つくづく岩政が岡山に来てくれてよかったと思います。
おそらく岩政が岡山にやって来なければこんな話が浮上することすらなかったでしょうから。







◎正しさはいくつもある






さて、最後になりましたが自分の反省をしなければなりません。
ぶっちゃけた話、応援者としての意識が低い自分は応援者の意識が強い岡山のスタイルについて息苦しさを感じることがかなりあります。岡山のスタイルには良いところも悪いところもありますが、悪いところにスポットライトがあてられることなど皆無に等しいです。それくらい岡山スタイルは浸透しているしみんな気に入っているんだなと思っています。しかし、少数だからと言って聞く価値のないものばかりということもないでしょう?この2つの記事でスポットライトを当てた”観客気質”の部分なんかまさにそうだし、かき消されてしまう声の中にも役に立つものはあるはずだと思います。


正直に告白しますと・・・自分は、応援者気質の強い空気に対して実につまらない対抗心を燃やしていたんですよ。
正しいのはそっちじゃないんだ。
こっちこそ正しいんだというように。
もしかしたらそういう対抗心からつまらないこともいくつか言って無駄に人の気分を害したこともあったかもしれない。
(そういうことがあったならばこの場を借りてお詫びします。すみませんでした。)
でもそれは間違いで、正しいことはいくつもあるんだと知らなかっただけなんだなぁって思ったんです。
どっちが正しいか?みたいな一つの椅子を取り合うイス取りゲームではなく、それぞれがそれぞれに正しいイスに座ればいいのだな、と。南半球には南半球の、北半球には北半球のそれぞれの正しさがある。どっちが上とかどっちが正しいとかそういうんじゃないんだなぁと、分かっていなかった。それがわかったときすごく開放感がありました。
そしてもう一つ思ったのは、ここまで”らしさ”のレベルまで定着しているスタイルを否定していこうとするのは逆に不自然な考え方なんじゃないか?ということ。尊重しつつも、足りないところについては言及するみたいなスタンスのほうが自然なんじゃないかなぁということです。
そういうことがあったのでこのような記事を書いてみました。
岡山のサポーターもまだまだこれからどんどん良くなっていけると思います。
いろんな正しさを備えた素晴らしいスタジアム、素晴らしい岡山スタイルになっていってほしいなぁと思いました。
長い記事にお付き合いくださって本当にありがとうございます。
みんなこれどう思うんだろう?自分は反応を聞いてみたいと思います。
よろしかったら匿名でもかまいませんのでお声を聞かせていただけたらなと思っております。



おわり




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今回のお話はサポーターという言葉をもっと考えてみようということと、
岡山サポーターのもっている空気感についてお話していきたいと思います。
これまで何となく後回しにしてきたサポーターについての話ですが、最近すごくストンと腑に落ちたことがありましてこれはいい機会なのでしっかり考えて記事にしてみたいなと思いました。またちょっと長いかもですがお付き合いいただけたら幸いです。
ちなみに、これまで遠慮してきた言いづらいことも踏み込んで言及していこうと思います。その分ちゃんと本音でしゃべるけん。
そういうことでお願いしますね。





◎”サポーター”という言葉の大雑把なくくり




まず手始めに、この「サポーター」という言葉、こいつからはじめていきましょう。
自分はサポーターという言葉ってすごく便利な言葉である反面すごく曲者な言葉だなあと思うんですね。
というのも、サポーターという言葉は様々なタイプの人々をすごく大雑把にまとめて一つにしてしまう言葉なんです。
ちと、わかりにくいな。
・・・例えば「地球人」みたいなもんです。
一口に「地球人」といっても、中にはアフリカの人もいれば北欧の人も北米の人もアジアの人もいろんな人々が含まれますよね。実際細かくみていけば当然アジア人とアフリカ人は肌の色や目の色、言語、文化などなど違うところがたくさんあります。しかし、そういう違いを無視して全部「地球人」と呼んでしまっても間違いではない、ですよね?


つまりこれと同じように、


サポーターという言葉もそれぞれの違いを無視して大雑把にひとくくりにしてしまう便利な言葉である。



と、言っていいんじゃないかなと思います。



自分が言っている”サポーター”という言葉と、他の人が言っている”サポーター”という言葉。同じ意味を示しているなと感じていることもあれば、なんかすごく違うことを言っている気がするなあって時ありませんか?あれはサポーターという言葉のキャパが広すぎるために起こってしまうことなんじゃないかなあと思うんですよ。
まーそりゃあアフリカと北欧で考えることが同じじゃないのは普通だよなっていう笑
そこでこのサポーターというくくりをそのままにしていては広すぎてラチがあかないので、ひとまず2つに分類して考えてみてはどうだろう?と。「地球人」は「地球人」でいいから、せめて「北半球の地球人」「南半球の地球人」と2つに分類すれば多少なりとも共通項も見つけやすいし話も少し込み入ったところまで突っ込めるんじゃね?と。
ということで、サポーターとは何ぞや?みたいなことを人が話しているのを見聞きしてみて個人的にピンときたのが、サポーターの特徴は気質的に2つに分類できるんじゃないかということでした。







◎応援者気質と観客気質の2パターン







・応援者気質
これはサポーターとは選手を”応援する者”であるという意識に根差した気質です。
自分がお客さんという意識は薄く、選手と同じ側に立って一緒に戦いたいというタイプ。
ですから、選手は他人というよりももっと身近な身内のような存在であり、守るべきもの尊重すべきものとして扱われる傾向が強いです。またチームのパフォーマンスについては寛容で、ふがいない結果であっても受け入れる姿勢を持っています。



・観客気質
こちらはサポーターは”ゲームを楽しむ観客”であるという意識に根差した気質です。
自分がお客さんであるという意識があり、選手およびチームはパフォーマー(演者)であると考えるタイプ。
それゆえに、選手は自分を楽しませる仕事を請け負ったプロであり、納得いくパフォーマンスを期待する傾向が強いです。
選手やチームのパフォーマンスについてはジャッジし、ふがいない結果であれば不満を表明する姿勢を持っています。




ざっと、書き出してみましたがこんなところでしょうか。
大事なところはこの二つの気質は一人の人間の中で共存するということです。



そうだな・・・・自分、ゼロファジをこれに当てはめてみましょうか。
ゼロファジは、応援者気質:観客気質でいくと、3:7くらいで観客気質の強いサポーターという感じです。
ひいきのチームですから応援したいという気持ちはもちろんあるんですが、それよりも断然いい試合を見たいいいパフォーマンスを見たい欲求のほうが高いです。こうして、2つのタイプが自分の中に同居しているって発想が今までなかったのでよくわからなかったんですが、
・・・・・・こう考えてみるとスゲーすっきりすんだよな笑
やっと自分のタイプを正確に言い当てられた気がして腑に落ちました。


みなさんはどういうタイプでしょうか?
応援者気質:観客気質が5:5の人もいれば、9:1の人もいるでしょう。
自分に当てはめて考えてみると思ってもみなかった自分のタイプに気がつくかもしれません。







◎ブーイングを例に2つの違いを比べてみる






2つの違いを明確にするためにブーイングを例に2つの気質でどう解釈が違うのか?考えてみましょう。





まず応援者気質のほうでいくと、サポーターは選手の仲間であって身内であります。
ふがいない結果だからと言って仲間のパフォーマンスにケチをつけるのは好ましくありません。
むしろ、ふがいないときこそ支えるのがサポーターであるはずですから、ブーイングするのは反応援行為であります。ブーイングする人は応援を放棄した裏切り者にすら感じることもあるかもしれませんね。




一方、観客気質のほうではサポーターは試合を楽しむお客さんであります。
そこへいくとパフォーマンスを見せて対価を得る側(チーム・クラブ)と、支払う側という立場の違いがあります。
(あんま無茶はいけませんが)自分たちの望むものを見せてほしいという欲求は自然なもので、パフォーマンスに納得がいかなかったらブーイングにより「納得いっていないこと」を表明するのも別段おかしな話ではありません。
例えば出された食事が我慢できないほどひどいものだったら誰だって怒るでしょう。何も言わなかったらそれでいいということになりますから、これは良くない!と客として伝える。その手段の一つがブーイングということですね。




まーーーーーーー荒れること荒れること。
ふがいない試合の後はサポ論も一気にヒートアップしますが、とりわけこのブーイングをめぐっては是非や目的やもうぐっちゃぐちゃになっていてもうみんな言ってることがバラバラなのが現状だと思います。だからそこをちょっと交通整理したいなと前々から思っていたんですが、こうしてみるとどうかな?と。



自分は先ほども述べた通り、観客気質が強いので選手やチームのパフォーマンスに遠慮なく文句言います。
(あ、誤解を避けるために言っておくと試合観戦中はいいプレーには惜しみなく称賛を贈るタイプです。
一緒に見たことある人は良く知ってると思いますが。)
昔、審判の宇宙人ジャッジに我慢できずにメインでブーイングをしたら前にいたJD2人組を驚かせてしまったので、ブーイングはしないと決めています。が、納得いかなかったらブーイングしても全然アリだと思っています。チームが客を納得させるような試合をすれば済む話ですからね。


そういう自分でありますが、もし自分がもっと応援者気質が強かったならば・・・
たぶんブーイングは絶対にしないだろうと思います。ですから、応援者気質が強い人が「ブーイングは(反応援行為なので)すんな!」という気持ちは全然理解できます。あなたの立場ならそれは正しい!と言えちゃう。
(まあ、この感覚はネクスで経験済なので実感としてよくわかるのもあります)




大事なのはその人の気質に違いがあって、それを尊重することなんじゃないかなと思うんですよ。




こういう考えは岡山には今のところ全然足りてないんじゃないかな?と。
なぜならば、岡山は応援者気質の強いサポーターの風土があって、そちらの方が多数を占めるからです。




ちなみに、ファジサポさんがブーイングについて話すのをtwitterなんかで見ていると、
ほとんどが応援者の文脈で語られています。観客の文脈で語られることはほとんどありません。
今度どっかでブーイングについて語られているのを見つけたら是非チェックしてみてください。





つづく






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このブログのカテゴリに新しくサッカー本棚という分類を作ってみました。
本をたくさん読むほうではないのですが、サッカー関連書籍だけはしっかりお金をかけて集めよう!と思っていまして、2011年くらいからこつこつ冊数を積み上げてきました。いろんな本を手に取ってみると人に勧めたくなる本に出会うこともしばしば。そこで、読んだ本を紹介する記事をブログの上に残していこうと思います。サッカー本購入の際の参考にでもなれば幸いです。
ということで、一発目は割と新しい本。サッカー本としては珍しいテーマのこの一冊です!




解説者



河治良幸 (著) / 内外出版社








サッカージャーナリスト河治良幸さんの本で、サッカー解説者にスポットライトを当てた珍しい本だと思います。
誰でも名前を聞いたことのあるサッカー解説者および実況者5名へのインタビューが本書の中心で、それぞれの解説者が”解説者という仕事”について話すという・・・・いやー、ほんとに珍しいインタビューが読める本です。
ゲームの魅力を抜き出して視聴者に提示するというサッカー解説者の持っているコトバには、サッカーをより味わい深く楽しむために役に立つことが詰まっている。本書においてはそのコトバに注目し、それぞれの識者のコトバにクローズアップしていこうという内容になっています。インタビュー主体なのでサクサク読めますし、アウェイの移動中のお供なんかにちょうどいいかもしれません。


タイトルとしては一見”サッカーの見かた系”の本のように受け取られるんですが、個人的には見かた系的な本というより解説者や実況者のバックグラウンドを紹介してくれたお仕事紹介本のようなテイストに感じられましたね。解説者や実況者という普通ならばインタビューする側のひとたちにインタビューする、もうこの時点で実に興味深いのですが笑それぞれの識者がどういうことに注意したりどういうことを大事にしていたり、普段サッカー中継で見聞きする彼らの仕事ぶりの裏にはどういう思いや技術があるのかこの本で知ることができてよかったなと思います。


実は自分はサッカー解説者、そして実況者には強い思いを持っています。
なぜならば、自分にとってのサッカーの先生はサッカー解説者、実況者の肉声だからです。
これまで何百試合かわからないくらいサッカーの中継を見てきました。自分には実技経験がないですし、周りにサッカーについて質問できる人もいませんでした。だからサッカーに詳しくなろうと思っても誰にも教えてもらえなかったんですね。
そういう自分にサッカーの知識を授けてくれたのが、それぞれの試合におけるサッカー解説者や実況者のコトバでした。
「60分あたりからスタミナが消耗して走れなくなってくる」
「雨の日はピッチがスリッピーになっているのでアクシデントに注意しなければならない」
サッカーを見るうえでは基本中の基本といえるような知識ですが、全部サッカー中継の解説者や実況者が教えてくれたことでした。自分のサッカーに関する知識はこうしたひとつひとつの知識をつなぎ合わせたモザイクのような形になっています。だから本当にサッカー解説者、実況者はサッカーの先生でありゲームが教科書なんですよね。


ぶっちゃけた話、ファジの試合を担当する主審が誰か?ということよりも、その試合の解説や実況は誰なのか?のほうがはるかに気になるくらい自分にとっては大事なことです。信頼できる解説・実況であれば、またそのゲームの中から新しい知識を教えてもらえるかもしれない!と期待できますからね。ところがもし解説や実況がよくなければ、”先生”を信頼できないことになります。正直自分程度の素人でも「そんなんいわんでもわかるわ・・・」って解説をする人も少なくない。そういう解説実況は変に気になってイライラします。その挙句試合に集中できなくなったりしますからね。しずしずとミュートして無音で楽しむしかないという・・・・。
スカパー時代もDAZNの今も喋り手のクオリティや人材の確保はなかなか難しそうですから、これも成熟していくには時間がかかると思いますが、お金を払って視聴するものである以上クオリティの向上に期待したいと思っております。
そういう意味では、今実際にしゃべっている実況の方や解説の方に一読お勧めしたい本かもしれませんね。





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ULTRAS STATION STADIUM を知っていますか?

倉敷でサッカーを見ながらお酒が飲めるところ・・・・・あるっけ?



ながいこと倉敷に住んでいますが、そういう場所ほんとなかったんですよ!
例えばファジのアウェイゲームをほかの人とお酒飲みながら見たい。
CLの決勝戦やW杯の試合をみんなで見たい。
そういう気持ちはあっても岡山まで出ないとダメなんだよなあ・・・っていうのが壁になっててなかなかでした。





ところが、先月の7月12日。




ULTRAS STATION STADIUMというお店がオープンしました!




岡山のウルトラスの系列店で、なんとその名の通り倉敷駅ビルさんすて1Fという神立地!
あ、ついにそういうお店ができたか!と。しかも駅ビルだったらお酒飲んでも帰りやすいじゃないの!!!ってことで、テンションがブチあがっていた倉敷民のZerofagiでありました。こりゃあいっぺん下見に行かにゃあおえんわということで行ってきましたよ!




・ULTRAS STATION STADIUM


うるとらす


https://ultrasstationstadium.owst.jp/
Twitter:@ULTRAS_STATION


さんすて





お店は倉敷駅南口の1Fの西ビルと天満屋をつなぐ通りにあります。
タクシー乗り場がある通りで、昔ロッテリアがあったらへん。
外からパシャリ。



USS 正面




店の中は左右に2つカウンターが用意してあり、場合によっては別々の放送を流せるようになっているとこのこと。




USS左


USS 右



バーということでお値段は若干高めの設定でした。
しかし、フードメニューは割としっかりそろえてあっていろんなニーズに対応してくれそうな感じ。
この日はマルゲリータとビールで松本戦の後半をエンジョイ。
ニコラスは大きな魚を逃したな・・・しかし、改善は見られた。



USS マルゲリータ



こちらがメニュー(下のURLからメニューを調べられます)
USS メニュー





メニューはこちらから→https://ultrasstationstadium.owst.jp/


さぽーろ
ムムッ!!



ほどよく酔いながら店長さんと地元トークをしたり、しみじみと(あ、倉敷の店だなぁ・・笑)と感じてうれしかったね。
ファジのアウェイゲームの日とか、仲間と一緒に集まって飲みながら2時間過ごすとか「最高かよ」じゃないですか。
倉敷のファジサポ仲間が集まるような店になっていくといいなと思いました。
どっか近いうちアウェイゲームをみんなといっしょにみる会を催したいねー!
ZerofagiはUSSを応援しています。




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”やるスポーツとしてのサッカー”はどうなんだろう?
というテーマでお送りするシリーズ第3話。
今回の記事で最終話となります。
ちょっと長い話になってきたので、ここまでのお話を簡単におさらいしておきますね。


・Cスタには30代以上の人が8割以上を占める
・Cスタにはサッカー未経験者が7割以上を占める

そして、

・サッカー未経験者はサッカー選手の技術や身体能力について凄さをよく知らない
・30代以上の人がいまさらサッカー経験を得るためにサッカーを習うのは無理じゃね?
・30代以上の人はこのままずっと未経験者のままなの??


というのがここまでの流れでしたね。



さあ、じゃあこの問題どーするよ??ってところですなあ。
いろんな可能性いろんな回答案があろうことかと思いますが、自分もひとつこの問題について回答案を考えてみました。
この最終話ではその回答案=こんなアイデアはいかが?という提案をもって締めとさせていただきたいと思います。
それでは自分の回答案について、どう考えたのか説明を交えながらお話していきましょう。















・参加のハードルが低いものじゃないとダメ




まず最初に考えたのが、サッカー未経験の参加者にとって参加するハードルが高くないことが大事だろうということです。前回の記事でも指摘した通り、サッカー経験を積むためにわざわざサッカーを習いに行ったり(30台をこえた大人が)、参加するために用具をそろえたりする(スパイク、シューズ等)のはその時点でハードルが高いだろうなあと。またスケジュールを新規に割かないといけないのも難しいでしょう。


<ポイント>
・参加にお金がかからないこと
・余分に時間をさかないこと
・手ぶらで参加できること







・サッカーを全部が全部体験しなくてもいい




サッカー部やクラブチームでやってたガチの経験者と同等の知識・経験を求めるのはナンセンスです。
彼らと同じようにある程度時間をかけてサッカーの実体験を積めばそうなることはできますが、ここまでのお話の通りガチ経験者になるのはかなりハードルが高い。ですから、サッカーを丸々体験するのではなく、部分部分だけ切り取って体験できるようにするほうが適しているだろうと考えました。例えばパスを通すことだけにフォーカスして体験してもらう。あるいは人の体幹の強さを知ることだけにフォーカスするといったようにです。


<ポイント>
・ガチ経験者と同等の知識・経験を身につける必要はない
・サッカーの要素を切り取って部分的に体験してもらう方がよい






・あえてサッカーの難しさを前面に押し出した取り組みを





未経験者になんかしらの競技の魅力を伝えるとき、まず楽しさを感じてもらうことがセオリーだと思います。楽しくないなら人は寄り付きませんから、入り口として間口を広く取る意味でも楽しく触れ合えるようにするが最適だろうと思います。が、そこのセオリーはあえて破っていいと考えました。というのも、未経験者が簡単に出来て楽しめてしまう仕掛けだと、サッカーの難しさまでは伝わりにくいだろうと考えるからです。参加者には”いかにサッカーが難しいのか?”を体験してもらうのがミソです。ちょっとはそっとではうまくいかないくらいのハードな設定でかまわないであろうと。参加者も基本30代以上の大人を想定していて、相手が子供じゃないので趣旨を説明すれば理解してもらえるだろうと。もちろん楽しさも0ではいけませんからそのあたりは匙加減ですがね。


<ポイント>
・サッカーの難しさを理解できる仕組み
・難しさと楽しさのバランスが大事
・参加者に趣旨をしっかり説明する必要がある





はい。このように考えた結果、到達した自分の答えはこちらです!





スタジアム周辺に、
サッカー体験アトラクションを設置しよう!







スタジアムの周辺ではさまざまなイベントスペースがあります。
そこにサッカーを体感できるアトラクションを設置してみるといいのではないか?というのが自分の回答であります。
サッカーを体験できるアトラクションで大人をターゲットにしたものはほとんどみたことありません。
ウチでもキックターゲットとかやっていますが、対象は子供たちであって大人ではない。
きっとよそのスタジアムでもだいたいそういう感じじゃないでしょうかね。
こういう取り組みをするクラブが出てきたら特色あってええなあと思います。
さてそのアトラクションですが、こんな感じでどう?って例をいくつか挙げてみましょう。



・パスのアトラクション
例えばパスであれば、10mくらい離れたところにポールを立ててそこにめがけてパスを蹴りこんでみるとかどうだろう。
参加者は係員からパスを受けてトラップするところから始まって、何秒以内にパスしないと失敗というふうに制限を設ける。
ポールに当たるか、ポールからボール一個分くらいを通過すれば成功。それ以外はミスショットで3本挑戦可能みたいなね。




・トラップのアトラクション
参加者は野球のネクストバッターズサークルのような円の中で動いてはならない。そこに係員が山なりのボールをトスするので、参加者は2回だけタッチしてボールを止めてみましょうというアトラクション。3回タッチはアウト、円から出てもアウト。というような感じとかね。




それからちょっと変化球としてはこんなのどうかな?
めざせエース片山!ロングスロー体験アトラクション!


うちにはJ2屈指のロングスロワー片山瑛一選手がおります。もはや彼のロングスローはコーナーなみの価値があるということが岡山サポーターには十分すぎるほどに浸透しております。実際試合の中で彼のスローインとなればスタジアムが異様な盛り上がりを見せるレベルなんですよね。そこで、片山選手が実際に投げた飛距離を計測し、そこにポールを立てそこめがけてスローインしてみましょう!というのがこのアトラクションです。参加者は3回投球可能。1,2球目まではスローインのルールどうりに投げてみて、片山ポールを目指します。が絶対届かないので、3頭目は投げやすい投げ方でやってもらう。参加者の記録は1,2投目のみ採用。
これはヤバい・・・・・・・絶対行列ができるぞ・・・・!
つか、今すぐ自分がやりたい笑





どうでしょう?
クラブスタッフも大変でしょうから実現可能かどうかはわかりませんが、まああくまでアイデアということで。
参加者目線で考えると上記の通り”参加にお金がかからないこと”、”余分に時間がかからないこと”、”手ぶらでも参加できること”このあたりはスタジアムで催行されることで全部クリアできると思います。
”サッカーの要素を切り取って部分的に体験してもらう”こともクリア。”サッカーの難しさを理解できる仕組み”もクリア。
ファジだとコーチにかつて在籍した選手がどんどん登用されていますが、もし彼らのようなコーチが大人のサッカー体験アトラクションにインストラクターとしてついてくれたらちょっとたまらないなあと妄想が膨らんじゃう。いろいろと活用できそうな取り組みじゃないかなと思います。







ということで、ゼロファジ式回答案いかがだったでしょうか?
全3回にわたってお話してきた”やるスポーツとしてのサッカー”はどうなんだろう?というテーマですがこれでお終いです。
サッカー経験はなくても十分にサッカーは楽しめます。これは間違いない。
しかし、サッカー経験があればさらにサッカーが楽しくなるのもまた確かだと思います。
仕事や習い事なんかでもそうですが、全く経験してない状態だと人の力量をはかるものさしを持ってない状態だと思うんですよ。ところが、少しだけでもかじってくるとだんだんと見えてきて上手な人・すごい人がなぜ上手なのか?なぜ凄いのか?がわかるようになってくることあると思うんですよね。それってサッカー観戦でもまるっきり同じじゃないかと。
上記のようなアトラクションでちょっとだけでも体験しておくと、いざ試合で選手のプレーを見るときに「あのパスを何本もミスらず通すのか・・・」とか「なんであんな難しいボールが一発で止まるの・・・・」とかねもう目が離せないですよそんなの。アトラクションでゲットした感覚をものさしに選手のスキルの異常な高さを感じることができるんじゃないか?
そういう体験がサッカーの試合の魅力をもっと引き立てる最高のスパイスになってくれるはずです。





日本のプロサッカー選手は欧州なんかと比べるとリスペクトされていないと耳にします。
給料だって野球選手に比べたらだいぶ少ないはずでしょう。彼らは自営業みたいなものですから、体と技術を売りにしてプロでやってる挑戦者たちだと思います。彼らもプロですから批判はされてしかるべきだと思うし、自分もそれはないんじゃない?ってのは口にします。が最低限のリスペクトだけは欠かさないようにしています。それは敵味方なく選手であればだれに対してもです。選手がブーイングを受けるところを見るとたまに思うのが、ほんとにブーイング受けるにふさわしいくらい彼ら待遇いいのかな?ということでして。目玉が出るほど高給取りというわけでもない、ケガでキャリアも人生設計も吹き飛んでしまうリスキーな稼業で。
せめてリスペクトだけでももう少し受けるようになってもいいんじゃない?という気持ちがずっとあります。
自分の愛するシティライトスタジアムがいつかこういう選ばれた名手(選手)へのリスペクトに満ちたスタジアムになったらいいなあと願ってやみません。そういう素晴らしいスタジアムを作れるかどうかはいまスタジアムでサッカーを楽しんでいる人たち次第です。
自分もできることを頑張っていきたいと思います。最後まで読んでくださってありがとうございました。
最後にサッカー経験者はJリーガーをどう見ているのか?というアンケを貼っておきます。








経験者











この話を岩政大樹が在籍しているうちにしてみたかったなぁ。
まあ、緊張しすぎてきっとまともな会話にならなかっただろうってのは目に見えてるんだけどね笑
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